ホンダが28日発表した9月中間連結決算は、国内4輪販売の不振を北米やアジアの好調で補い、増収増益となった。売上高は前年同期比4.5%増の4兆254億円、純利益は22.8%増の2391億円でいずれも中間期としては3年続けて過去最高を更新した。
ただ、円高による為替影響が営業収支段階で110億円にのぼり、営業利益は6.8%減の3018億円にとどまった。収益源の北米も営業減益となったが、青木哲専務は「為替影響を除けば実質増益であり、収益体質は改善されている」と説明した。
通期は、売上高が3.1増の8兆2200億円、営業利益が9.6%減の6230億円の予想。純利益は10.2%増の4700億円で3期連続の過去最高となる見通し。7月末時点の予想より、営業利益は110億円の下方修正、純利益は逆に190億円の上方修正とした。下期の為替レートは1ドル=110円を想定している。