一人乗りの『PM』はパーソナル・モビリティの略。乗るというよりは「着る」感覚のウェアラブルなクルマだ。究極の人車一体とも言えるPMは生物的なデザインで不思議な魅力を持っている。
「着る感覚を表現するため、有機的な生命体のような形で人を包むデザインにしました。乗り込んだ時にヒジや頭がゆったりするように部分的にふくらみを持たせ、アクセントにしています」と語るのは東京デザイン部の三輪日出雄担当員。
「特徴的なサイドパネルですが、2500個のLEDを組み込み、RGBカラーでPMが発信する情報を他者に知らせます。その人が何を考えているかわかる、他のPMとのコミュニケーションのできる、まさに生物のような仕組みです」
「可変ボディもデザイナーからの意見でしたが、技術ががんばってくれましたね。現在は7人乗りなどが流行っていますが、将来的にはパーソナルなクルマが登場するでしょう。なによりこのPMは群れをなして走れば、孤独感を味あわないんです」と語った。
PMが群れをなして走る姿は想像するだけでも愉快。2005年の日本国際博覧会では、PMがさらに進化した『i-unit』が会場を走り回るだろう。