高氏稀氏料によれば、懐かしさと未来間を融合したという『SE・RO』(セロ)のエクステリアデザインは飛行船のイメージ、と発表されているが、デザイナーの太田敏生氏は飛行船というより、飛行艇をイメージしていると語る。
モチーフは爆撃機B29なども含み、メタリックに光るミッドセンチュリー的未来感がある。このボディはアルミむき出しであるが、すぐに錆びたりする。だから、毎日磨いて愛着を増してくれればうれしいという。ショーでも最初と最後では若干違った模様が見られるかもしれない。
ベルトラインの高さは、秘密基地であるがゆえの遮蔽感をもつ。全体形は、何かと四角いクルマの多い最近であるが、シンプルな塊感ある三菱のアイデンティティを含めた丸みを帯びたモノフォルムを採用している。
観音開きの扉のセンターにピラーがあるのはコンセプトカーとしては珍しいが、これはボディの丸みを見せるためと、強度対策、そして“ロボット臭さ”を出してノスタルジーな雰囲気を出すためだという。