米ニュージャージー州では、高速道路を「眠気が去らない状態で」運転したドライバーを違反とする、という法律が成立した。
これは、1997年に30時間寝ていなかったドライバーにより20才の学生がひき殺された、という事件の後に成立が検討されていた法案で、全米でも初の試み。被害者の名前をとって「マギー法」と呼ばれている。
罰則は飲酒やドラッグの影響下での運転にも劣らないくらい厳しく、10年以下の懲役と最高10万ドルの罰金が課せられる。
しかし、朝のラッシュ時、ある意識調査によると、全米で「眠気が完全に去らない状態」で運転しているドライバーは全体の51%にも達する、という。酒やドラッグならば呼気、血液などである程度影響が判定できるが、ドライバーの眠気を一体どうやって測定するのか、など、実際にこの法律にもとづいて検挙できるかどうかは疑問だ。