掟破りのメンバーに制裁……暴走族

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福岡県警は19日、仲間に対して殴る蹴るの暴行を加え、全治1カ月あまりの重傷を負わせたとして、福岡県前原市内を拠点に活動する暴走族グループの少年メンバー5人を傷害容疑で18日までに逮捕した。

被害を受けたメンバーがグループ内で禁止項目に掲げられているシンナーに手を出したことが暴行に及んだ理由だという。

福岡県警・福岡西署によると、仲間のメンバーに対する傷害容疑で逮捕されたのは、前原市内を拠点に活動する暴走族の中心的メンバーとなる19歳の少年ら5人。

調べによると、この5人は昨年6月23日の未明、グループ内で禁止されているシンナー吸引を行った17歳のメンバーに対して「グループの掟を破った」、「体に悪いものに手を出すなと言っただろうが」などという内容の言いがかりを付けた上で福岡市西区今宿3丁目付近の路上に呼び出し、約30分間に渡って殴る蹴るの暴行を加えた。

メンバーの少年は路上に転倒した際に顔面を強打。骨を折るなどして全治1カ月あまりの重傷を負った。

警察では被害を受けたメンバーの証言に基づき、犯行に加わったものの現場から逃走した5人を特定。18日までに5人全員を傷害容疑で逮捕している。

取り調べに対して5人は「掟を破ったのにそれを正当化しようとし、さらには警察に泣きつくという態度が許せない」と激怒。「仲間として結束を高めるための掟を軽視している」と文句を言いながらも、犯行への関与は大筋で認めているという。

警察では「掟というのはごく当然のことばかり。これで暴走活動を行っていなければ真面目な少年たちといえるのだが…」と、そのギャップに呆れている。

《石田真一》

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