マニュアル車、エンジンスターターが原因で暴走

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17日午前、秋田県湯沢市でリモコンエンジンスターターを使ってエンジンを始動したクルマが駐車場から無人のまま暴走し、道路向かい側にあるアパートの敷地内に進入するという事故が起きた。このクルマに気づいて避けようとした親子2人が転倒して軽傷を負っている。

秋田県警・湯沢署の調べによると、事故が起きたのは17日の午前7時15分ごろだという。湯沢市万石付近にあるアパートの駐車場で、22歳の女性が所有する国産スポーツカーが無人のまま暴走を始めた。クルマは幅員約10mの道路をゆっくりとしたスピードで横断し、道路向かい側にある別のアパート敷地内に進入した。

当時ここでは34歳の女性が娘である2歳の女児と遊んでいたが、進んでくるクルマに気づいた母親が女児を抱き上げて逃げる際に転倒。軽いケガを負った。クルマは女児の使っていた三輪車に接触する形で停止している。

警察で事故の原因を調べたところ、所有者の女性がリモコン式のエンジンスターターを使ってエンジンを始動していたことがわかった。ただし、装着されていたスターターは本来オートマ車用であり、女性が所有していたマニュアル車には暴走を防止する装置とセットで装着する必要があった。

だが、そのような安全装置は装着されておらず、しかも1速にギアが入ったまま駐車されていたため、エンジン始動直後に暴走を始めてしまったらしい。

短い距離であれ実際に暴走し、それを避けようとした親子が負傷していることから、警察では業務上過失傷害にあたる可能性が高いとして、この女性から任意で事情を聞いている。

《石田真一》

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