10日未明、茨城県麻生町内の国道355号線で、大型トラックが道路を逸脱して建設資材置き場に侵入し、ドラム缶などに激突するという事故が起きた。トラックはこの事故で燃料タンクを破損。搭載していた約400リットルの軽油が流れ出て、路面が約300mに渡って油で埋め尽くされる危険な状態となった。
茨城県警・麻生署の調べによると、事故が起きたのは10日の午前1時10分ごろだという。麻生町島並付近の国道355号線で、24歳の男性が運転する10トントラックが路外に逸脱。道路左側にある建設資材置き場に突っ込んだ。
トラックはドラム缶や鉄屑の束をなぎ倒すように進行したが、この際に自車の燃料タンクを破壊した。タンク内には当時約500リットルの軽油が搭載されていたが、このうち400リットルあまりが道路に流れ出した。軽油は下り勾配だった国道を流れ続け、その先端は300m先まで達する状態となった。
警察では道路管理者である茨城県潮来土木事務所と共同で中和剤や砂を撒くなどして路面に拡散した軽油の除去作業を行ったが、スリップの危険性が高いとして現場付近を午前4時から約3時間に渡って全面通行止めとしている。
警察では事故を起こした男性から事情を聞いているが、現状では漫然運転の可能性が最も高いという。