トラック運転手の飲酒を黙認した運送会社

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北海道警は3日、苫小牧市内の日高自動車道で今年7月に発生した大型トレーラーの横転事故について、事故を起こして死亡した40歳の運転手の飲酒を黙認していたとして、小樽市に本社を持つ運送会社の苫小牧営業所の59歳所長と39歳主任を道路交通法違反(飲酒運転容認)容疑で書類送検する方針を固め、同日午前から関係先への家宅捜索を行ったことを明らかにした。

問題の事故は今年7月16日の深夜に発生している。同日の午後10時25分ごろ、苫小牧市内の日高自動車道で大型トレーラーが横転。このトレーラーを運転していた40歳の運転手が全身を強く打ち、収容先の病院で死亡した。

警察で事故原因を調べていたところ、死亡した運転手の血液から酒気帯び相当量のアルコールを検出。事故当時は酒気帯び状態だった可能性が高くなった。

後の調べでこの運転手が事故の数時間前、勤務する会社の苫小牧営業所に設置された仮眠室内において、同僚と一緒に焼酎の水割り数杯を寝酒と称して飲んだいたことがわかった。

飲酒は事故当日の午後3時30分から2時間ほど続き、その後3時間半ほど仮眠を取った後に勤務に就いている。つまり血中アルコール濃度が高くなる頃に運転を行い、事故を起こしたことになる。

会社は仮眠室での飲酒を禁止としているが、実際には飲酒が毎日のように行われていた。営業所の所長や主任はこの事実を把握しながら、運転手とのトラブルに発展することを恐れ、運転手が行う酒盛りを黙認していたらしい。そして酒気帯び状態にあることを承知しながらトレーラーなどの運転をさせていたとみられる。

警察では所長や主任の行為が道交法違反(飲酒運転容認)に当たるとして、2人を書類送検することを決め、関係各署への強制調査を実施した。
《石田真一》

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