右折車に気づかず? 白バイ追跡で死亡

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23日午後、岩手県前沢町内の国道4号線で、白バイの追跡を受けていた改造バイクが右折車と出会い頭に衝突するという事故が起きた。この事故でバイクを運転していた17歳の少年と、同乗していた16歳の少女がともに全身打撲などを原因として死亡している。

岩手県警・水沢署の調べによると、事故が起きたのは23日の午後0時ごろだという。これに先立つ同日の午前11時55分ごろ、岩手県警・交通機動隊水沢分駐隊が国道4号線でパトロールを行っていたところ、ハンドルやマフラーを不正に改造した2人乗りのバイクを発見。サイレンと赤色灯を使用した状態で追跡を開始した。

バイクは70km/h程度の速度で逃走していたが、追跡を開始してから5kmほど走った前沢町字塔ケ崎付近で右折してきた52歳の男性が運転するワゴン車の側面に衝突。バイクは衝突の弾みで転倒し、乗っていた2人は路上に投げ出された。2人は病院に収容されたが、間もなく死亡が確認された。

現場は見通しの良い直線道路で、ワゴン車の男性は対向車線側にある飲食店に入ろうとしていた。警察ではすでに曲がり始めていたワゴン車をバイクが避けきれず、そのまま突っ込んだものとみている。今回の追跡について、警察では「適切な職務遂行と考えるが、事故防止への取り組みを進めている中で2人が死亡したのは非常に残念」とコメントしている。

《石田真一》

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