中古車市場の好調と問題点……矢野経済研究所が調査

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矢野経済研究所は「中古車市場の現状と展望2003年版」をまとめた。調査は、自動車メーカー、ディーラー、中古車専業者、買い取りチェーン、オートオークション運営事業者から面談でアンケート調査した。期間は5月27日から7月14日まで。

主な結果では、2002年の自動車流通関係の指数では、1993年と比べて新車が105.8だったのに対して中古車が125.8と中古車が圧倒的。オークション出品台数は204.3と倍増している。

また、主要メーカーによる中古車事業支援強化が展開されているものの、ディーラーによる中古車事業への取り組みは一枚岩では無い。中古車は在庫リスクが高いことなどが主な理由だ。危機感の強い中古車専業者は、アミューズメント施設との併設など、新たな店舗を開発する動きが目立つ。

有力中古車買い取りチェーンやオークション事業者は、専業から脱却を目指して周辺事業に業容を拡大している。オークションは慢性的な良質なタマ不足で低年式・低価格中心の市場に移行しており、企業系の2大ネットワークが市場をけん引している。

中古車市場は、2002年の小売りが推計で210万台だった。中古車市場全体の予測では、2008年が815万台に拡大、オークション出品台数は645万台を予測している。

《レスポンス編集部》

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