ミキサー車が歩行者を押し潰す---ドライバーは意識不明だった?

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6日午前、愛知県名古屋市中村区内の県道で、蛇行運転をするような状態で信号無視をしながら走ってきた大型コンクリートミキサー車が橋の欄干に激突。歩道を歩いていた女性2人が死亡し、トラックを運転していた女も車外に放出され、下を流れる川に転落するという事故が起きた。

警察では事故の原因を調べているが、運転手が持病によって事故直前に意識不明になっていた可能性が高いと見ている。

愛知県警・中村署の調べによると、事故が起きたのは6日の午前9時50分ごろだという。名古屋市中村区名駅5丁目付近の堀川に架かる桜橋で、蛇行しながら走ってきた大型コンクリートミキサー車が歩道に突っ込み、そのままさらに走り続けて欄干に激突するという事故が起きた。

この事故で歩道を歩いていた47歳と48歳の女性がミキサー車と欄干の間に挟まれて即死。別の女性も避けようとした際に足を捻挫する軽傷を負った。トラックを運転していた28歳の女はシートベルトを装着しておらず、衝突の衝撃で運転席から5m下の川に転落して骨盤などを折る重傷を負った。

現場は名古屋市の中心部で交通量も多い道路。目撃者の話によると、事故を起こしたコンクリートミキサー車は蛇行運転を続けながら橋に接近。直前の交差点では右折レーンから対向車線側に侵入し、そのまま赤信号を無視するようにして走り続けたという。

赤信号の交差点を越えた直後、中央分離帯付近で突如鋭角に曲がり、そのまま橋の欄干付近に向かって突っ込んでいった。事故直前のスピードも40〜50km/h程度だったとみられており、現場にはブレーキ痕が残されていなかった。

警察では居眠り運転の可能性が高いとしていたが、後の調べで事故を起こしたミキサー車を運転した女が糖尿病の治療を受けていたことが発覚。事故直前に低血糖を原因とする昏睡を引き起こしていた可能性が急浮上した。警察では女の家族や主治医から事情を聞き、病状と事故の関連を調べていくとしている。

《石田真一》

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