盗難車に警官2人が発砲---その数なんと9発

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1日午前、茨城県千代田町内のコンビニエンスストア駐車場で、盗難車を運転していた男に警察官2人が職務質問を行おうとしたところ、男はクルマを急発進させ、うち1人の足に接触した。警官2人は身の危険を感じたために拳銃を使用。合計9発を発砲。追跡中にも別の警官が1発を発砲している。男は逃走を続けたが約40分後に公務執行妨害の現行犯で逮捕された。

茨城県警・石岡署、同・土浦署の調べによると事件は1日の午前11時55分ごろに発生している。同日の午前11時40分ごろ、「盗まれたトラックを千代田町内のコンビニエンスストア駐車場で見つけた」という内容の110番通報がトラックの所有者から寄せられた。県警では管轄の石岡署と、隣接する土浦署から警察官を現場に派遣。トラックに乗り込もうとしていた男に対し、土浦署の49歳巡査部長が職務質問を行った。

ところが男は警官の問いかけを無視してトラックに乗り込んだ。巡査部長は石岡署の52歳警部補と共にトラックの逃走を阻止しようとしたが、トラックは巡査部長めがけて走り出した。巡査部長はトラックを避けたが、左足が車体に接触。警部補も別の駐車車両との間に挟まれそうになるなど危険な状態となった。身の危険を感じた2警官はトラックに向けて拳銃を発砲。2人合わせて9発を撃った。

トラックはコンビニエンスストアから逃走したが、すぐにパトカーがその後を追跡した。男は途中で別のトラックに乗り換えてさらに逃走を続けたが、途中で故意にバックしてパトカーと接触。この際にも危険を感じた警官1名が1発を発砲している。男はその後もしばらく逃走を続けたが、事件発生からおよそ40分後に公務執行妨害の現行犯で逮捕されている。

男は供述を拒んでおり、取り調べは進んでいないという。警察では今回の発砲について意「警察官が身の危険を感じており、制止するためには必要な行動だったと考える」とコメントしている。合計10発という数については茨城県警官内ではこれまでに例がないほど多いとしている。

《石田真一》

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