日本道路公団は、6月に公表した財務諸表を新日本監査法人にチェックしてもらい、その結果を8月末に公表すると発表した。公団の財務諸表をめぐっては、元公団幹部の片桐幸雄氏が月刊誌に“幻の財務諸表”があると告発し、“本物の”財務諸表の妥当性を監査するよう、扇国交相が指示していた。
ただ、監査法人側は会計基準そのものが妥当かどうかの判断はせず、計算があっているかだけをチェックするという。問題になっているのは、公団が民間とは異なる会計基準で資産を水増しした疑いのため、例え「妥当」との結果が出ても、疑惑の払拭にはつながらない、と言えそうだ。