チキンレース失敗? 岸壁からクルマが海中へ

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21日早朝、兵庫県姫路市内の岸壁から「乗用車が海に向かって飛び込んだ」という110番通報が近くで釣りをしていた人から寄せられた。警察が周辺の捜索を行った結果、岸壁から約10m離れた海中に沈んでいるクルマを発見。すぐに救助したが乗員2名は収容先の病院で間もなく死亡した。

兵庫県警・飾磨署の調べによると、事故が起きたのは21日の午前6時40分ごろだったという。姫路市飾磨区細江の飾磨港付近で釣りを行っていた人から「クルマがすごい勢いで走ってきて、そのまま岸壁からジャンプして海に飛び込んだ。2人が乗っていたらしく助けを求めている」という内容の110番通報が寄せられた。

警察と消防で現場付近を調べたところ、岸壁から約10m離れた海底(水深13m)に1台のクルマが沈んでいるのを発見。すぐに引き上げて車内に残されていた男性2人を救助し、病院に収容したが2人とも間もなく死亡している。警察によると車内に残されていたのは32歳と31歳の男性だが、どちらが運転していたのかはわかっていないという。

目撃者の話によると、2人が乗ったクルマは岸壁の周囲を80km/hの速度で走っていたが、カーブを曲がり損ねて直進。そのままの勢いで海面へとジャンプしたという。現場は丁字路の先に岸壁がある構造で、直進すれば岸壁まで入れるようになっていて、道路と岸壁を遮断する柵は設置されていなかった。

警察では2人が岸壁に向かって急加速を行ない、落ちそうになる直前で急停止する「チキンレース」のような暴走行為、あるいはドリフト走行をしていたものとみている。

《石田真一》

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