アメリカではローンを組む際などに問題にされるのが個人の借金返済の歴史などをレポートしたクレジットヒストリーだ。800点満点で点数化されており、この数字により時にはローンが拒絶されたり、金利が高くなったりする。
つまり、裕福な人々は有利なローンが組め、新車購入の際に値引きなども受けられるが、貧しい人々はそれに比べればローンも不利、提示される価格も高い、ということになる。しかし問題はそれだけではない。いくつかのメーカーでは、クレジットの点数が同じでも白人なら優遇し、マイノリティなら若干高めの金利を課す、といったことを行っており、社会問題となった。いくつかのメーカーは、人種差別であるとして集団訴訟を起こされている。
こうした風潮に対し、カリフォルニア州では、州政府がディーラーの価格付けプロセスを追跡できるよう、関連書類を保存、提出させる、という法案が成立した。
アメリカでマイノリティに対する「保険」付きの高い価格提供を行わない、と最初に宣言したのは日産だが、実は日産も1998年に黒人、ヒスパニックの自動車購入者から、白人よりも高いローン金利を支払わされた、として訴えられている。