大阪行きのバス、東京方面に---運転手が勘違い

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14日午後、東京発大阪行きの路線高速バス「東海道昼特急大阪7号」が東名高速・御殿場インターチェンジ(IC)内に設置されたバス停に立ち寄った際、上下線を誤り、東京方面に引き返すというトラブルが起きた。

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14日午後、東京発大阪行きの路線高速バス「東海道昼特急大阪7号」が東名高速・御殿場インターチェンジ(IC)内に設置されたバス停に立ち寄った際、上下線を誤り、東京方面に引き返すというトラブルが起きた。運行会社のジェイアールバス関東では「運転手の行き先確認ミスが原因」と釈明している。

ジェイアールバス関東の調べによると、このトラブルが起きたのは14日の午後12時ごろだという。JR東京駅発大阪駅行きの路線高速バス「東海道昼特急7号」が静岡県御殿場市内にある東名高速道路・御殿場IC内に設置された東名御殿場バス停に立ち寄った際、本来は下り線に向かうところ、誤って上り線に進入してしまった。

運転手はすぐにこのミスに気づいたが、本線上でのUターンはできないため、そのまま約25.8km先にある大井松田ICまで走り、そこでUターン。バスは御殿場〜大井松田間(往復の所要時間約40分)を余計に走り、再び西進した。

当時このバスには29人の乗客がいたが、トラブルの起きた「東海道昼特急7号」は“東海道をゆっくり西進する”ことを特長としており、途中のサービスエリアの休憩も他の便より所要時間が30分程度多めにとってある。

運転手は誤進入したことを乗客に陳謝したが、大半の乗客は「時間が掛かる」ことを承知でこの便を選んでいるためか特にクレームはなく、直接の影響を受けたのは東名静岡バス停でバスの到着を40分間多く待たされた乗客1人だけだった。

乗客からの希望もあり、途中の休憩も短縮することなく行ったため、大阪到着時には50分間の遅れを生じていたという。結果として渋滞遅延免責の範囲内に収まり、大きなトラブルは生じなかった。

トラブルが起きた東名御殿場バス停はIC内に設置されており、上下線が共用している。このバスを運転していたのは路線高速バスの乗務に就いて8年目の運転手だが、ジェイアールバス関東によると「出発前に行き先の確認をせず、自分が運転しているのを東京行きと誤認していたらしい」と釈明している。

同社の路線高速バスは昨年7月にも愛知県の東名豊田バス停で同様の上下線誤進入トラブルを起こしている。今回と同様、東名豊田バス停もIC内に設置された上下共用タイプだが、この際には前を走っていたバス(行き先を逆方向に出していた)の後を追いかける形で誤進入している。

《石田真一》

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