気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年7月8日付
●VW「トゥアレグ」予約販売開始高級外車SUV続々国内市場激化(読売・8面)
●「無限」以前も所得隠し、リース料など水増し、97年10月期に8億(読売・35面)
●トヨタ、米金融に本腰、ガード発行し客囲い込み、販売店の資金繰りを援助、ビッグ3と競争シェア拡大狙う(朝日・8面)
●燃料電池車、自治体で試して、環境省が貸し出し(朝日・33面)
●「道路公団100人委」発足、OB有志「改革派左遷」撤回求め(毎日・30面)
●車の視界に新基準国土交通省車高改造車の事故受け(毎日・31面)
●ホンダ、インドにも開発拠点、二輪車事業生産体制も増強(産経・10面)
●“国内回帰”の動き、製造業技術空洞化を回避、開発力低下も懸念(産経・11面)
●トヨタプリウス販売網拡大次期モデルハイブリッドで攻勢(東京・8面)
●東京のタクシー、運賃は世界最高国交省の価格差調査(東京・9面)
●三菱自動車ダイムラーと「軽」開発、2006年メド、欧州でも販売(日経・1面)
●緊急時の自動通報装置、トヨタ、全車種に装備、2005年までにGPSなど活用(日経・11面)
●自動車部品大手、環境対策各社アクセル(日経・13面)
●首都圏のタクシー、高級化路線に走る、観光ベンツ車やワゴン型(日経・35面)
ひとくちコメント
経営再建中の三菱自動車工業が筆頭株主のダイムラークライスラーと2006年をメドに軽自動車を共同開発するという。きょうの日経が1面トップ記事で報じている。
日本独自の規格である軽自動車の国際的な開発・生産分業は初めてのケースで、ダイムラー側は環境規制が厳しい欧州などでも低燃費車の需要が見込めると判断したとみられる。また、三菱側はエンジン生産の拡大などで開発負担の軽減につながるメリットがあるという。
三菱の再建はダイムラーの支援が不可欠だが、一時、三菱側は失墜したブランドイメージを高めるため、ダイムラーの小型車『スマート』を国内でOEM生産することを打診したこともあった。だが、ダイムラー側が拒んだことから暗礁に乗り上げたという経緯がある。
今回の軽自動車の共同開発もダイムラーのブランド力を借りながら生き残りを模索する狙いがあるようだ。