操作に不慣れ? シニアカーの男性が激突死

自動車 社会 社会

25日午後、大阪府柏原市で、90歳の男性が運転するシニアカー(電動車いす)が遮断機の下りているJR大和路線(関西本線)の踏切に突進し、通過した快速電車と衝突するという事故が起きた。

奈良県警・柏原署の調べによると、事故が起きたのは25日の午後0時57分ごろだという。柏原市高井田付近にあるJR大和路線の踏切で、90歳の男性が運転するシニアカーが通過してきた難波発高田行き区間快速電車と衝突した。

シニアカーは男性ごと跳ね飛ばされ、衝突地点から十数メートル先に落下していた。男性はすぐに病院へ運ばれたが、事故から5時間後の午後6時過ぎに全身打撲などが原因で死亡している。

目撃者の話によると、男性の運転するシニアカーは踏切北側にある緩い坂を下り、そのまま踏切に至ったが止まらず、下りていた遮断桿を押しのけるような形で進入。直後に通過する列車と衝突した。

このシニアカーはグリップを握ると加速するようになっているが、5段変速のスピード調節レバーは速い方から2番目の位置にあった。被害にあった男性は今月23日からこのシニアカーを利用しているが、今回が初めての外出で操作には不慣れだったようだ。

このことから警察では男性の減速動作が間に合わなかった、あるいは停止操作を行わなかったことが事故につながったのではないかとみている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース