F1チームのジョーダンが、スポンサー契約の不履行を理由に、世界的な携帯電話会社ボーダフォンを訴えていた裁判の公判が、先週よりイギリスで開始された。
この裁判は、2001年にボーダフォンが、1億5000万ドルのスポンサー契約をジョーダンと口頭で結んだものの、その契約を不履行した、とジョーダン側が訴えているもの。しかし、先週の公判では、ボーダフォン側から、新たな証拠をつきつけれられ、ジョーダンは窮地に陥っている。
英各紙の報道によると、その証拠とは、ジョーダンがボーダフォンのライバルの携帯電話会社オレンジとスポンサー契約を進めようとしていた手紙。しかも、その手紙の日付は、ボーダフォンとジョーダンとの間で契約が成立したとされる日の約一ヶ月後となっている。
ジョーダンに、ボーダフォンとの契約が成立しているとの認識があるのならば、こうした手紙をオレンジに出すはずはなく、ジョーダンの訴えそのものに疑問を投げかけるかたちとなった。公判は今週も続くが、ジョーダンにとっては、分の悪い判決が出る公算が高い。