日産自動車は、19日開催の株主総会で、取締役の報酬の引き上げと株価連動型インセンティブ受領権を役員に付与することを決議した。業績と株価がアップすれば、役員は高額な報酬を得られる。
従来、取締役の報酬は、年額15億円以内となっていたが、今回年額20億円以内に上限を引き上げた。カルロス・ゴーン社長は「グローバル企業として優秀な人材を維持するためには、グローバル基準の報酬が必要」と述べ、株主に理解を求めた。業績がアップすれば、高額な役員報酬を支給、役員のやる気を引き出す。
また、株価連動型インセンティブ受領権を役員に付与する。ストックオプションに代わるもので、日産が買い付ける自社株のうち、600万株をこれに充てる。あらかじめ設定した期間内に、株価が設定した行使額を上回った場合、その差額を会社から受領するというもの。日産の役員の報酬は、業績と株価に左右される。