カルソニックカンセイとセイコーインスツルメンツ(SII)は16日、カーエアコン用コンプレッサー事業を行う新会社「カルソニックコンプレッサー」を設立することで合意した、と発表した。新会社は、今年9月に、セイコーインスツルメンツのコンプレッサー事業を引き継ぐ形で業務を開始する。
新会社は、カルソニックカンセイが85.1%、セイコーインスツルメンツが14.9%を出資して設立する。新会社は、カーエアコン周辺のシステム化など、従来のコンプレッサー事業に付加価値を持たせた、新たな製品展開を強化していく。
両社は、2001年に、カーエアコン用ロータリーコンプレッサーの生産会社をマレーシアに共同で設立し、従来から、同分野で協力関係にあった。新会社設立により、カルソニックカンセイが持つモジュール化・システム化のノウハウと、セイコーインスツルメンツの小型・軽量化技術を効率的に組み合わせることが可能になる。これにより、小型車向けの製品ラインアップを充実させるとともに、グローバルな事業展開に結びつける狙いがある。