大阪の空港リムジンが車検切れバスを誤運行

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大阪空港交通バスは7日、配車担当者のミスによって車検切れのバスを運行させていたというトラブルが生じていたことを明らかにした。すでに国土交通省・近畿運輸局にはトラブルの発生を通知しているという。

同社によると、配車ミスが起きていたのは5月28日だという。同社の南支所に配置されている空港リムジンバス用の車両(55人乗り)が前日の27日で車検切れとなっていたことを見落とし、神戸・三ノ宮から関西空港までを結ぶ定期運用に誤って組み入れてしまった。このバスは28日に関連会社で車検を受けることになっていたが、受け取りに来た社員が該当車両が車庫に止まっていないことに気づいて調べた結果、本来運用に組み入れるべき車両と間違って持ち出されていたことがわかった。

発覚当時、バスは乗客16人を乗せて関西空港を目指して走行しており、すでに運行中止にはできない状態だった。このため同社では代替車両を関西空港に送り込み、該当の車両と交換した上で、帰路は乗客を乗せない状態で車庫まで走らせた。

しかし、配車担当者はこのことを運行責任者に当日中には報告せず、会社側がその事実を把握したのは今月2日に当該車両が車検を終えて戻ってきたときだという。会社は翌3日に誤運行の事実を近畿運輸局に報告している。

同社では社内点検と連絡体制の再構築など、再発防止に向けた取り組みを行うと近畿運輸局に伝えたが、場合によっては社内の立ち入り調査や一部車両の運行停止などの処分が行われる可能性も高い。

《石田真一》

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