三菱決算、5期ぶり増収・当期利益は過去最高

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三菱決算、5期ぶり増収・当期利益は過去最高
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三菱自動車工業が26日発表した、2003年3月期決算は、連結売上高が、前の期に比べ21.4%増の3兆8849億円となり、5期ぶりに増加した。海外子会社の会計年度を変更した影響が大きいが、この影響分を差し引いても、同8%の増加となった。アジア・北米での売上台数増が貢献した。

同社は、海外連結子会社の会計年度終了日を、従来の12月末から3月末に変更した。これにより、03年3月期決算での海外子会社売上高は、2002年1月から2003年3月末までの15カ月間の業績が反映されている。会計期間変更による、連結売上高への影響が、プラス4334億円あった。この影響を除いても、同期の売上高は3兆4515億円となり、増収となった。

営業利益は前期比約2倍の828億円になった。大幅な増益となったのは、調達コスト削減効果が大きく、1382億円の増益要因のうち、6割にあたる884億円を占めた。逆に、減益要因として最も大きかったのは、米国での販売奨励金の負担増。これを含む、その他費用の増加は639億円になった。

経常利益は同4倍の543億円、当期純利益は同3倍で過去最高の374億円になった。

2004年3月期の予想は、1月に分社化したトラック・バス部門の業績が、連結対象から外れ、持分法適用になることなどから、売上高は、前期比25.4%減の2兆9000億円に減少する。ただ、コスト削減活動が進むことから、当期純利益は、400億円と、過去最高を更新する見通しだ。

《編集部》

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