三菱自動車は14日発表したミニバン『グランディス』を欧州と中国向けに輸出する計画を明らかにした。いずれも年内に船積みを始めるが、具体的な数量については「現時点では発表できない」(ロルフ・エクロート社長)と、公表を避けた。
欧州向けはこれまで『スペースワゴン』として、前モデルを輸出していた。今後は世界で名称を「グランディス」に統一する方針。エクロート社長は、中国市場向けについては「現地での生産について、ノーとは言わない。可能性は色々ある」と述べ、将来は中国で生産する可能性も示唆した。
一方、エクロート社長は赤字が続いている国内事業の黒字転換時期について、グランディスが目標通り月3000台の販売を達成しても「収支トントンになるのは2005年度」と、従来通りの慎重な見方を示した。