千葉県警は27日、八街市や山武町を拠点に活動する暴走族2グループのメンバー21人を道路交通法違反(共同危険行為)の容疑で逮捕し、グループを事実上の壊滅状態に追い込んだことを明らかにした。逮捕したメンバーは14歳から38歳までで、最年少と最年長の年齢差は24歳分だったという。
これは千葉県警・交通指導課と佐倉署が明らかにしたもの。直接の逮捕容疑は昨年9月16日未明に行った暴走で、この際には数時間に渡って八街市から山武町にかけての国道409号線でジグザグ走行や信号無視、対向車線への逸脱を繰り返し、およそ18kmの区間で他車の通行を著しく阻害した疑いが持たれている。
暴走に参加していた2グループは同じ名称を持つ系列のもので、リーダーは20歳代のメンバーが務めているとされる。しかし、暴走にはOBと称する30歳代の男も参加しており、事実上の指揮権はこちらにあった可能性もあるという。
警察では昨年末から検挙を開始し、今月までに21人を道交法違反容疑で逮捕、少年9人を同容疑で補導している。2グループは40人前後で構成されているとみられており、すでに大半のメンバーを逮捕していることから今回は「壊滅させた」と発表しているようだ。
最年少のメンバーは14歳、最年長のメンバーは38歳で、その年齢差は実に24歳分。警察では「これほど年齢層が幅広い暴走族というのも珍しいかもしれない」とコメントしている。