18日未明、京都市山科区内の国道1号線で、道路工事による車線規制のための交通整理を行っていた67歳の警備員が停止の合図を無視して進行したワゴン車にはねられて死亡するという事故が起きた。警察ではこのクルマを運転していた34歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)容疑で逮捕している。
京都府警・山科署の調べによると、事故が起きたのは18日の午前2時20分ごろだという。京都市山科区西野櫃川町の国道1号線で、道路工事のための車線規制を行っていた67歳の警備員の停止指示を無視してワゴン車が進入。制止しようとした67歳の男性警備員をはねてそのまま逃走した。男性は頭を強く打って、収容先の病院で死亡が確認された。
警備員がワゴン車にはねられる様子を間近で目撃していた25歳の作業員が、作業中のトラックを使ってワゴン車を追跡。2kmほど離れた場所で運転していた男を取り押さえ、駆けつけた警察官に引き渡した。
事故を起こしたワゴン車を運転していたのは34歳の男で、呼気1リットルあたり0.4ミリグラムのアルコールを検出したことから、警察では業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕している。取り調べに対し、この男は「人をはねたかどうかなんてわからない」と容疑を否認している。
警察では工事関係者から事故当時の状況を聞くとともに、容疑を否認している運転手が当時どういう状態だったのかを含めて捜査していく方針だという。