車上狙い犯に感謝!? 半年間行方不明の指名手配犯、被害者として捕まる

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愛知県警は12日、「車上狙いの被害にあった」と警察に届け出た被害者が、別の事件で警察に指名手配されていた容疑者と判明。その場で逮捕していたことを明らかにした。車上狙いは実際に発生しており、男の自作自演ではなかったとしている。

愛知県警・中村署の調べによると、この男は他人名義の保険証を使い、自分の携帯電話をその名義人に譲渡したと偽り、さらにはプリペイド式に切り替えようとした有印私文書偽造・同行使の疑いで指名手配されていた。

男の行方は犯罪が行われた昨年8月以降、全くわからないままだったが、今月10日、偶然起きた車上狙い事件が思わぬ展開を見せた。

名古屋市中村区内の駐車場で車上狙いに遭い、「バッグなどが持ち去られた」と110番通報してきた男がおり、中村署員が現場に出動。被害を確認し、被害届けを作成するために身分証明書の提示を求めた。

ところがこの男が「実は引っ越したばかりだし、運転免許証は盗まれたバッグの中だ」と申告したため、警察官が生年月日などから照会を行ったところ、指名手配犯だということが判明。緊急逮捕となった。

男は警察の取り調べに対し、容疑を大筋で認めているという。自分が指名手配されていたことについては全く知っておらず、犯行に及んだ際は偽名を使っていたと言われているが、警察官に名乗った際には本名だった。

思わぬ逮捕劇に警察も驚いた様子。「車上狙いが無ければ捕まらなかったかもしれないが、今度はその車上狙いも追わなくては…」とコメントしている。

《石田真一》

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