暴走するバスを止めようと---運転手が挟まれ死亡

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5日午後、山梨県鳴沢村内のスキー場で、駐車場に止めていたバスが突然動き出し、これを止めようとした65歳の運転手が後方に止まっていた別のバスとの間に挟まれて死亡する事故が起きた。警察ではパーキングブレーキの掛け忘れが事故原因とみている。

山梨県警・富士吉田署の調べによると、事故が起きたのは5日の午後2時50分ごろだという。鳴沢村のスキー場「ふじてんスノーリゾート」の駐車場で、スキー教室を終えた大月市内の小学生たちを乗車させたバスが後方にずり落ちるという事故が起きた。運転手が慌てて駆け寄ってバスを止めようとしたが、後方に止まっていた別のバスとの間に挟まれた。運転手はすぐに病院へ収容されたが、全身を強く打っており間もなく死亡した。

現場は急な坂道で、死亡した運転手は前方に止まっていた1号車を担当していた。後方に止まっていた2号車の運転手と打ち合わせのためにバスを離れていたところ、バスが坂道を下るように後方に下がっていったということから、警察では1号車のバスのパーキングブレーキのかけ方が甘かったか、あるいは全くかかっていなかったことが事故の原因とみている。

事故当時、2台のバスには90人ほどの乗客がいたが、ケガ人は無かった。

《石田真一》

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