埼玉県警は16日、ボンネットの上に人を乗せたままの状態で、およそ1.3kmを蛇行運転していた64歳の男を殺人未遂容疑で逮捕したことを明らかにした。ボンネット上に乗せられていたのはこの男の弟で、直前まで土地の所有権を巡って口論していたという。
埼玉県警・川口署の調べによると、殺人未遂容疑で逮捕されたのは、さいたま市に住む64歳の男。警察の調べによると、この男は16日の午前10時30分ごろ、川口市の西川口税務署駐車場で土地の抵当権などを巡って争っている実の弟と遭遇。その場で口論となった。
男はクルマに乗って現場から走り去ろうとしたが、弟が駐車場の出口付近に立ちはだかってこれを防止。だが、男のクルマはそれにも構わず強引に突破しようとした。弟は自分に向かってくるクルマを避けたが、男を逃がすまいとする気持ちからボンネットにしがみつき、そのままのボンネット上に乗る形となった。
男はボンネットから弟を振り落とそうと蛇行運転を繰り返した。ボンネット上の弟は危険を感じたものの、クルマの速度が速かったことから飛び降りることは断念。赤信号に捕まってペースを落とした際、ようやくクルマから飛び降りた。
男は通報によって駆けつけた警察官によって殺人未遂容疑で逮捕されたが、警察の調べに対しては「殺意は全く無い。弟が意地を張ってボンネットにしがみつくから話が大きくなった」などと供述しているという。
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