大阪はV27を達成---笑っていられない事態です

自動車 社会 社会

大阪府警は16日、昨年1年間に起きた犯罪状況を発表した。それによると犯罪件数ではトップの座を東京都に譲ったが、「ひったくり犯罪」だけは今年も東京都をわずかに上回って1位を記録。27年連続でトップの座をキープするという結果を明らかにしている。

昨年1年間に大阪府内で発生した刑法犯罪の認知件数は30万0429件。このうちひったくりに関しては警察が把握しているだけで約9200件発生しており、前年よりは若干ポイントを落としたものの、ひったくり犯罪ワースト1の座は今年も他に譲ることはなく、27年連続の1位を記録した。

ひったくり犯罪の場合、これに関わっているのは大半が少年だが、犯行に使うバイクを盗難して調達したり、犯罪で得たカネを何か別の犯罪(禁止薬物購入)に使うというケースも想定されている。つまり「ひったくりと、他の刑法犯罪は密接にリンクしている」と考えるのが自然で、これを撲滅すれば他の犯罪の発生件数を減らせるのではないかと数年前から指摘されている。

大阪府警では街頭パトロールを強化し、少年グループに対する職務質問の実施を強化してきた。これまでは高校生よりも上の世代をターゲットとしてきたが、大阪でひったくり犯罪に及ぶ者は昨年から中学生が目立ち始めるなど、低年齢化が進んでいる。このため、府警ではひったくり犯罪が増える4月以降、街で見かける中学生に対し、警察官が積極的に声をかけるなどして、犯罪発生の防止を図る方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース