【ソウルショー2002速報】カロッツェリアの魂は韓国にも---プロト『スピーラ』

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韓国は今では世界的にも有数の自動車大国に成長した。だが、生産車種は乗用車などの実用タイプが主流であり、ヒュンダイ『トスカーニ』のようなラグジュアリークーペはあるが、本格的なGTスポーツは今まで生産されていない。そんな韓国車の歴史に一石を投じることになりそうなのが、プロト『スピーラ』だ。

プロトは「韓国初のカロッツェリア」として1997年に設立した新しい会社。これまではリムジンのストレッチタイプを作るなど、主に改造を本業としてきた。昨年冬、「準備は整った」としてオリジナルスポーツカーの製造を発表。その第一号がついにデビューした。そのスタイリングは韓国製とは思えないほど流麗で美しい。

スピーラはアルミフレームで構成されており、外板には普通鋼とカーボンが使用されている。エンジンは2.0リットルターボ(200hp)、3.0リットルV6(182hp)、4.6リットルV8(320hp)の3種類から選択可能。サプライヤーは「キア、あるいはヒュンダイになる」としているが、詳細はまだ決まっていない。韓国内というよりは、北米や欧州を中心に売り込みを掛けるとしており、ユーザーの要望さえあれば「日本にも運ぶ」(関係者)とのこと。

価格は未定だが、この種のクルマを欲するユーザー層が限られていることから、同様のクルマの価格と勘案した上でワールドプライスとして提示する方式になるようだ。発売とデリバリーは来春を予定している。

《石田真一》

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