歩行者天国に暴走族は立ち入らせない---えびす大祭で広島県警が予告

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広島県警は13日、18日から開かれる「胡子(えびす)大祭」における暴走族取り締まりの対策会議を行った。1999年に起きた暴走族グループによる暴動で、2年間中止されていた歩行者天国が復活することを受け、警察関係者が対策を話し合った。

胡子大祭は広島市中区胡町にある「胡子神社」の祭りで、商売繁盛を祈ることを目的に例年11月18日から20日の3日間開催されている。1999年、この胡子大祭に関連して行われた歩行者天国で示威活動をしていた複数の暴走族と、これを止めさせようと介入した警察との間で激しい暴動となり、一時は機動隊なども出動する騒ぎとなった。現在まで続く「広島県警vs暴走族」のルーツのようなもので、2000年の開催からは一般人を巻き込んだトラブルを防止するために歩行者天国の実施を見送っている。

しかし、市民から「歩行者天国の復活を」との要望が強く、今年は19日夜のみ復活させることになった。過去2年間、行き場を無くした暴走族は中区内の袋町公園とアリスガーデンを占拠。示威活動の場としてきたが、今年4月に施行された「暴走族追放条例」によって集会は禁じられており、その行き場を求めて新たなトラブルを起こすおそれもある。復活した歩行者天国に暴走族が集まってくるのでは…という懸念から今回の対策会議を行い、警備状況などを改めて確認した。

広島県警は祭り期間中、連日800人を動員して警戒に当たる。このうち500人程度が暴走族専従班となる予定で、メンバーも機動隊を中心に構成されている。今回は集会と確認でき次第、即逮捕という厳しい方針で臨むという。

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《石田真一》

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