大排気量＆高出力エンジン搭載の高級車として、政治的に受け入れられる1台が2代目アウディ『A8』だろう。エレガントなモダンクラシック・スタイルが国際的なモーターショーに姿を現すのは今回が初めてだ。上級サルーン市場で強力なコンテンダーになるだろう。
ヨーロッパの排ガス規制「ユーロIV」は2005年から“ゼロ・インパクト”を要求する。べつに排ガスを水蒸気だけにしろというのではなく、現状の汚染を悪化させなければ良い。つまり問題は排ガス浄化水準の劣る旧型車にあるわけだ。
低公害技術が進化するにつれ、そういった旧型車が引退し、さらにそれが8気筒や12気筒といった大排気量の新型エンジンが相次いで登場する理由となっている。
