トヨタ自動車が7日発表した2003年3月期第1四半期決算によると、欧州事業の収益が32億4300万円となり、前年同期の11.3倍となった。
欧州事業の黒字幅拡大は新型『カローラ』投入により販売が大幅拡大したことによるもの。同モデルを生産する英国工場の稼働率が向上したほか『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)を生産するフランス工場の稼働もフル生産状態となった。また部品の現地調達率を拡大したことも収益の改善につながった。
トヨタの欧州事業は通期ベースではまだ赤字。2002年3月決算の段階では黒字化の時期を2003年度としていた。しかし、カローラや『RAV4の』売れ行きが予想以上に好調なことから今年度に前倒しで達成する可能性も出てきた。