徳島県警は7月31日、県の道路交通法施行細則の改正によって1日から導入される「ナンバープレート着用禁止条例」を受け、違法カバーを装着した違反者を摘発するための“秘密兵器”による訓練を高速隊の隊員を中心に行ったことを明らかにした。
県警によると、この“秘密兵器”は赤外線撮影の可能なデジタルカメラだという。現在市販されているナンバープレートカバーには、オービス(速度違反自動取締機)で使用している赤外線ストロボを反射するタイプと、汚れ避けの単なるプラスチックカバーの二つがある。県道交法施行細則では、前者は着用することが違反となって摘発の対象となるが、後者はその対象とならない。このため取り締まり現場でこれらを迅速に見分けるための必須アイテムとして、高速隊に赤外線撮影の可能なデジタルカメラを5台配置することになった。
高速隊では反射タイプ、透過タイプの2種類を捜査車両に取り付け、高速隊の隊員が実際にカメラを操作してこれらを見分けるための撮影練習を数週間に渡って実施したという。デジタルカメラで撮影した映像で摘発対象かどうかを判定し、その後に赤外線フィルムを使用した普通のカメラでも撮影。確度を高めるとしている。
このデジカメ、県警では「民生品」としか公表していない。だが、赤外線照射による撮影が可能で、サイズが幅12センチ×長さ15センチの民生用デジカメといったら、ソニー『サイバーショットF707』しか該当商品がないのも事実。これかどうかは定かでないが、もしこのデジカメを使って「クロ」と出たら、そのカバーは立派な取り締まり対象かもしれない。