事件解決の最大功労者に異例の表彰---群馬の猟銃強盗事件

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群馬県警は29日、今月20日に前橋市内で起きた猟銃強盗・女性拉致監禁事件で、犯人逮捕に貢献した栃木県警の真岡警察署地域課の巡査長夫妻に本部長からの感謝状と記念メダルを授与したことを明らかにした。他地域の警察官にこうした感謝状の授与がなされるのは極めて異例だという。

この巡査長夫妻は今月22日、栃木県足尾町の山中で釣りををしていたところ、20日に群馬県前橋市内の民家に猟銃を持って押し入り、19歳の女性を連れ去った46歳の容疑者と遭遇。犯人の指示通りにクルマを走らせながらも、逮捕へのきっかけを作ったとされている。こうした貢献が評価されての表彰だが、他の地域の現職警官を対象に行なわれたという前例は「おそらくないのでは?」と群馬県警ではコメントしている。

なお、容疑者への取調べは現在も継続して行なわれており、容疑者が犯行を決意したのは逃走に用いていた乗用車が原因であるとの見方が強くなった、としている。この乗用車は千葉県内で盗んだものだが、実は暴力団関係者が所有しており、これを容疑者本人が元の所有者と親しい他の暴力団関係者に転売しようとしたことから事態が発覚。今回の事件直前には複数の暴力団関係者から追われる身となっていたようで、逃走の際にはパスポートも所持。強盗で現金を入手できたときには海外逃亡しようと考えていたと供述しているという。

《石田真一》

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