警視庁は15日、自分のクルマに寝泊りしながら、東京周辺で窃盗を繰り返していたとして27歳の男を窃盗と住居侵入の疑いで逮捕したことを明らかにした。余罪は100件を超えており、被害総額も数千万円規模とみられている。
警察の調べによると、この男は昼間に訪問セールスの営業マンを装ってターゲットとなる家を物色、家族構成や生活パターンなどを把握し、深夜になってから無施錠の窓から侵入するという手口で犯行を重ねていた。
東京、埼玉、千葉では昨年から同様の犯罪が目立ちはじめ、警視庁、埼玉県警、千葉県警が確認しているだけで100件を超える被害を把握している。事件前に不審なクルマが数度目撃されており、しかもこの車種が一致していることから、事件とクルマに関連性があるものとみて捜査を続けてきた。
6月に入り、Nシステムなどのデータから事件と関連性の深いと思われる数台のクルマをキャッチし、追跡していたところこの男の関与が明らかになったという。