11日午後、大阪府美原町の町道でクルマの進路を巡る交通トラブルがあり、暴力団員風の男が改造したガスガンを発砲するという事件が起きた。たまたま近くを通りかかった主婦の右手に当たり、軽傷を負っている。警察では特殊傷害と殺人未遂容疑の両面で逃げた男の行方を追っている。
警察の調べによると、事件が起きたのは11日の午後4時15分ごろで、美原町平尾の町道を走っていた大型トラックと、白いベンツに乗っていた暴力団員風の若い男が進路を巡る口論となった。男はクルマの中に隠し持っていた拳銃を取り出し、トラック運転手に向かって1発を発砲した。しかし、撃った弾はたまたま近くを原付バイクで通りがかった主婦の右手に当たった。男は発砲後、そのまま現場から逃走している。
主婦の負傷部位から回収された金属片を分析した結果、男が銃撃に使ったのは本物の拳銃ではなく、ガス圧で円形の玉を発射するトイガン(玩具)であることがわかった。ただし、撃った弾は直径6ミリのベアリング球と見られ、至近距離で撃った場合には殺傷能力がある可能性も高いという。
警察では、トラック運転手に対する殺人未遂容疑と、銃撃を受けた主婦に対する特殊傷害容疑の両面で現場から逃走した男の行方を捜している。