安全性軽視! 事故を起す人はそれなりの人---統計データで明らかに

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北海道警は2日、昨年1年間に道内で起きた交通死亡事故のうち、シートベルトを付けていない=非着用だった人が主原因となった事故が全体の4割を超えるという高水準だったことを明らかにした。こうした人が起こす事故は悪質な交通違反から生じることが多いことも今回の調査でわかった。

これは北海道内で昨年1年間に発生した交通死亡事故を分析したもの。死亡事故は417件発生しており、このうち162件(約39%)がシートベルトを着用しないドライバーのクルマが主原因となったものだった。残り61%がシートベルト着用者が主原因となったもの。

一見は非着用者の事故件数の方が少なく見えるのだが、道警が行ったシートベルト着用調査のデータでは、非着用者は全ドライバーのの1割弱に過ぎない。ところが実際に起きた事故の統計では全体の4割に近い数をマークしており、非着用者の事故件数が突出していることになる。

また、事故の原因となったと推定されるトラブルも、シートベルト着用者は天候的要因や、前方不注意などの「うっかり型」中心だが、非着用者の場合は悪質なスピード違反や信号無視、飲酒運転や携帯電話使用など、交通ルールを軽視したがゆえに起きる事故が中心となっている。

道警では「シートベルトを着用するか否かという単純なことにドライバーの性格が現れる。安全性を軽視する人は事故を起こす可能性も高い」とコメントしている。

《石田真一》

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