警視庁は21日、法廷搭載量の2倍を超える重量の木材を運ぶよう、運転手に命じていたとして、千葉県市川市の運送会社と同社の社長を道路交通法違反(過積載下命)の容疑で書類送検したことを明らかにした。
警察の調べによると、この運送会社は今年4月、顧客から木材の輸送を請け負う契約を締結。4月13日に市川市内にある貯木場から、山梨県大月市内の現場まで運ぶよう、運転手に命じたという。この輸送用として用意されたのは最大25トン積みのトレーラーだっだか、搭載された木材は合計47トンで、法定量の2倍に達する重量だった。
あまりの量に首都高速高速の料金所で収受員に過積載であることを見破られたが、そのまま強行しようとして運転手は検挙されている。後の調べで会社が強行するように命じたことが発覚し、法人格としての運送会社と、社長が「過積載走行を命じた」という理由で送検されることとなった。
首都高では過積載トラックの走行により、橋脚の劣化が促進されているという事態が明らかになっており、4月から過積載への取締りが一段と厳しくなっていた。