トヨタ自動車は、ASP(インターネット経由で業務ソフトなどのアプリケーションを提供、期間単位で貸し出すサービス)による手軽で廉価なフリート運行管理システムの『TIME@NAVI』を開発し、6月1日から「PiPit」のある全国のトヨタ販売店で販売を開始する。
今回開発したTIME@NAVIは、運送業はじめ、建設業やサービス業の中小企業を対象とした廉価な簡易運行システムで、auのGPS携帯電話とインターネット接続パソコンを活用し、スケジュール管理や位置・動態管理、業務連絡や日報作成・実績集計など、運行業務の基本業務に対応している。
具体的な機能は次の通り。
●管理者がパソコンを用いてトヨタのAPSデータセンターを通して担当者の位置や作業状況を一目で把握できる。
●顧客からの急なオーダーにも最寄の担当者をスピーディに検索・手配できるため、顧客サービスの向上に役立つ。
●日報の自動作成ができ、担当者の負担軽減にも役立つ。
●担当者はGPS携帯電話の画面を通じてスケジュール・作業内容を随時確認しながら業務を遂行できる。
●客先への径路や周辺地図が確認できる径路案内機能があるため、不慣れな土地でも安心して訪問できる。
料金は初期設定費用が携帯電話1台当たり2000円、月々の利用料は携帯電話1台当たり1000円で。加入目標台数は初年度が3000台、次年度以降が1万台程度。
トヨタは、ITS技術と、ジャストインタイムや車両・部品物流システムのノウハウ、さらに自動車メーカーの本来の業務である輸送機器技術を組み合わせ、さまざまな業態に適合するITSロジスティクス・システムを「TIME」シリーズとして、提案・販売している。