FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦キプロスラリーは18日、ワークスチーム合同のシェイクダウンを実施。「マールボロ三菱ラリーアート」のフランソワ・デルクール、アリスター・マクレー、ヤニ・パーソネンの3人は入念なセットアップを行った。ラリーは19日からSS(競技区間)が始る。
今季初のグラベル戦となるキプロスのコースは、冬の悪天候で砂利が洗い流されて路面に固い岩盤が露出したため、去年より難しくなっている模様。デルクールとA. マクレーは先週4日間にわたり現地テストを実施、ラフロードに対応するためアンダーカウルを付けるなどクルマの補強も怠りないという。
デルクールはかなりの自信がある様子。「初のグラベルラリーだ。感触はいい。このままドライ・コンディションだったら、クリーンな路面でいいパフォーマンスを見せるはずだ」。
A. マクレーは遅めのスタート順(9番手)を生かしたいところだ。「ドライでスタートできたら、特に最初のSS3カ所では路面がきれいになった状態で走れる。コースは昨年より岩が露出し、荒れているようだ。しかし三菱ランサーの耐久性は抜群だからね」。
第3ドライバーのパーソネンはスウェディッシュ・ラリーに次ぐ今季2度目の参戦。「手応えもいい」と、自信を持っている。「ただこのラリーは初めてだから学ぶことも多いと思う」。