長野県警は16日、県内135カ所で行ったシートベルト着用状況調査の結果を公表した。平均着用率は82.2%で同様の調査を開始して以来、過去最高の数値を記録したが、ドライバーはベルト着用していても、助手席の同乗者が非着用のケースは今も目立つという。
この調査は長野県と長野県警で構成する「長野県交通安全運動推進本部」が交通安全運動の期間中に行っているもので、今回は10日に全県規模で行われた。サンプリング対象となったのは、県内135カ所の調査地点でキャッチされた1万5267台、運転席と助手席(着席しているものに限る)の合計1万8541席分。
1万8541席のうち、1万5241席でシートベルトを着用。平均着用率は82.2%となり、2000年の調査開始以来、過去最高を記録した。しかし、助手席に座る同乗者がシートベルトの着用をしないというケースは今も目立ち、助手席のみの平均着用率は77.1%に低下する。「窮屈だから着用しない」や「近距離だからしていない」という回答が大半だが、中には「事故には遭わないから大丈夫」という楽観的なものもあったという。
また、長野市や松本市では比較的着用率が高いが、周辺の農村部では着用していないケースが一気に増加するという。
交通量が少ないから事故に遭わないかといえば、決してそうではない。むしろ今まで事故に巻き込まれなかった方が幸運と考えた方がいいだろう。軽微な事故でもベルト非着用は死に直結するということを、ベルトをしない同乗者に呼びかけることもドライバーの役目ではないか。