警察官という身分であるにも関わらず、運転免許証を偽造して捜査車両などを運転していたとして、道路交通法違反(無免許運転)と有印公文書偽造・同行使の罪に問われていた32歳の元警官に千葉地裁は10日、執行猶予付きのの有罪判決を言い渡した。
この元警官は1991年の配属以来、偽造した免許証を内部監査の際に提出し、免許を所持していることにしてパトカーなどの捜査車両を運転してきたという。昨年12月に千葉県警で行った内部調査で偽造が発覚。直後に懲戒免職となり、道交法違反や有印公文書偽造・同行使の罪で起訴されていた。
10日に行われた判決で、千葉地裁の下山保男裁判長は「犯行の動機に酌むべき事情はなく短絡的、自己中心的な犯行」として、懲役3年の求刑に対して、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。