「足跡を消せ」組長命令を守った男を逮捕---駐車場・拉致殺人事件

自動車 社会 社会

兵庫県警は17日、交通トラブルが原因となり大学院生が殺害された事件で、この大学院生を拉致・監禁したクルマの証拠隠滅を図ったとして、指定暴力団山口組系末原組に属する47歳の男を逮捕したことを明らかにした。一連の事件の逮捕者はこれで8人目となる。

これは今月4日、駐車を原因としたトラブルで山口組系の暴力団員が、警察に通報した27歳の大学院生を拉致・監禁した上で暴行し、殺害したというもの。拉致に使われたクルマは11日に兵庫県三木市内の山中で発見されているが、発見時にはこのクルマにナンバープレートは取り付けられておらず、証拠隠滅目的のためなのか車体は念入りに洗われていたという。

殺害を指示した組長などを追及した結果、数人の組員に「足跡を完全に消せ」と命じていたことが発覚。警察では今回逮捕された組員が証拠隠滅に関与した疑いが濃厚としてその行方を追っていた。

警察の調べに対し、この組員は「ナンバープレートは明石市内の海岸から投げ捨てた」と供述しており、容疑を裏付けるために海中の捜索を行う方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV