ヤナセ稲山体制終焉へ、ウエスコ救済合併で引責辞任

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ヤナセは、関連会社のウェスタンコーポレーション(ウエスコ)と3月15日に合併したと発表した。ヤナセは多額の有利子負債を抱えて経営が悪化している。ウエスコと合併して、株主資本を増強する。

合併は、昨年12月20日開催した両社の定時株主総会で承認している。今回の合併での存続会社はヤナセで、ウエスコは解散した。合併比率はウエスコ株1株に対してヤナセ株8株を割り当てる。これによってヤナセの資本金は3億2000万円から4億4000万円となる。

ヤナセはオペルの販売不振などで、経営が悪化している。優良企業の関連会社ウエスコを合併して株主資本を増強し財務基盤を強固にする。存続会社はヤナセだが、事実上ウエスコによるヤナセの救済合併だ。

合併に伴って旧ウエスコからは、4人の役員・監査役をヤナセは受け入れ、稲山孝英代表取締役は辞任、代表権を持たない取締役副会長となる。稲山氏の息子は梁瀬に改名して役員に就任しており、ヤナセの経営悪化の責任をとって稲山体制が崩壊した。

《レスポンス編集部》

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