岐阜県警は12日、20歳以上の県民2000人を対象に行った「警察活動に対するアンケート」の結果を発表した。市民が警察に対して「取締りの強化を求める」ものとして、最も多かったのが暴走族に対するものだったという。
このアンケートは昨年11月、無作為で抽出した県内在住の20歳以上の男女2000人を対称に、アンケート票を郵送で送るという方式で行われた。このうち、回収することができた1453通を有効回答としている。
警察活動をそのものを「信頼している」と回答したのは全体の35.2%で、「一応信頼しているが不安」と回答した50.9%を合わせると、全体の86.1%が警察活動をおおむね信用していることがわかった。一報で「全く信用していない」と回答した人も8.5%いて、その理由として警察不祥事や、交通取締りの不公平さを上げているとされる。
「警察活動に望むものは?」という設問では、暴走族の取り締まり強化を求める声が最も多く、全体の38.8%。これに「少年の非行防止への取り組み」をプラスした場合。その数値は68.0%となり、7割近くが不良少年グループによる犯罪を警戒し、警察への取締りを求めていることがわかった。
また、暴走族の取締りについては「多少の危険があっても強行手段に訴え、現場で検挙すべき」と答えた人が74.7%(1453人中の1058人)もいて、警察では「現行の取締り方法では満足していない人が意外に多いことがわかった。非常に興味深い」とコメントしている。
岐阜県は隣県の愛知とともに暴走族の活動が活発な地域として悪名高い。ただ、これまで岐阜県警は取締りで強硬な手段を取ってはおらず、摘発する際にも撮影したビデオ映像を元に、後日行うことが多かった。