昨年12月、パトカーに追跡されていた飲酒運転の乗用車が逃走中に別の軽自動車と衝突する事故を起こし、2人が死亡した事故で、最初にこのクルマを運転していたとされるブラジル国籍の男に対する刑事裁判の判決が20日、長野地裁で言い渡された。
この事故は昨年12月1日深夜、長野市内の国道18号線で、フラフラとしながら走っているクルマを長野県警のパトカーが発見。停車を命じたところ逃走を開始、パトカーが見失った直後にこのクルマが軽自動車と衝突するという事故を起こし、2人が死亡したというもの。
その後の調べで、パトカーに発見されたとき、このクルマを運転していたブラジル国籍の24歳男性は無免許で、しかも飲酒運転だったことが発覚。この男と途中で運転を交替し、軽自動車と衝突する事故を起こした22歳の男も飲酒運転だった。
裁判で検察側は「飲酒運転が発覚したら、ドライブに行けなくなるという極めて身勝手な考えが事故を引き起こした」と主張。被告のブラジル国籍男性も全面的に容疑を認めていることから、裁判官は「結果は重大で、刑事責任は重い」と判断。懲役3カ月の実刑判決を言い渡した。
運転を替わり、衝突事故を起こした男性の公判はまだ続いている。