ひき逃げはやはり口封じ目的? 被害者の長男が最後に残した言葉…

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大阪府警は20日、トラック運転手が殺害され、その後に無職男性がひき逃げを装い殺された事件で、18日に自殺したひき逃げ被害者の長男の供述内容と、家族宛てに残した遺書の内容を一部明らかにした。

ひき逃げされた男性の長男への取調べは15日の午後から始まり、翌16日には丸一日かけて行われた。取調べの際、この長男は自分が遺体運搬に関与した可能性があることや、運搬直後に「(運搬を指示したグループと)父との間で何らかの言い争いがあったようだ」と供述している。

さらに運転手の遺体発見直後から不眠状態になったことを告げた上で「私もある男に脅されている。今度は私が狙われるかもしれない」と、具体的な名前を挙げていたという。長男への取調べは18日にも予定されていたが、約束した時間になっても出頭せず、その後に自殺していたことが明らかになった。

家族宛ての遺書では「私は事件に関与していない。もっと詳しい男がいるから早く捕まえてくれ」と、ここでも具体的な名前を書き残している。しかし警察が調べたところその男は実在しないことがわかった。また、その後の調べでひき逃げされた男性の自宅には約9600万円の根抵当権が設定されており、男性の個人名義で受け取り額1億円の生命保険に加入していたこともわかった。

警察では供述で名前を挙げられた男が偽名を使って親子に接近していたとみて、今後も慎重な捜査を続けていく方針だという。ちなみに当初は道路交通法違反(ひき逃げ)だった容疑は、現段階でトラック運転手に対する強盗殺人容疑と死体遺棄容疑、無職男性に対する殺人容疑に変更されている。

《石田真一》

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