大阪府警は18日、トラック運転手が殺害され、箕面市の山中に遺体が投棄された事件で、この運転手が殺害当時に乗っていたトラックにひき逃げされた男性が、このトラック運転手の殺害に関係していた疑いが濃いことを明らかにした。
複雑なこの事件を整理すると次のような展開となる。7日の深夜にトラックの運転手が豊岡市内で行方不明となり、翌8日に殺害され、11日に箕面市の山中で遺体として発見される。乗っていたトラックも行方不明になっていたが、9日に発見される。しかし、このトラックは発見前の同日未明、豊中市内で57歳の男性をひき逃げしていた可能性が浮上している。もちろん、それは殺害された運転手の犯行ではなく、他の誰かがやったということであり、その人物こそ運転手の殺害に関与したのではないかとみられていた。
大阪府警では事件を慎重に捜査してきたが、なんと9日にひき逃げされた男性と、その長男がトラック運転手の遺体を山中に投棄した可能性が高くなったという。長男の供述によると、父親(=ひき逃げ被害者)と一緒に、箕面山中まで荷物を運んだとしており、警察では供述の内容などから、それがトラック運転手の遺体だと判断した。
ところがそれを供述した長男は、次の聴取が予定されていた18日の早朝、豊岡市内のマンションから投身自殺を図って即死。以後の捜査が困難になった。
これまでの捜査では、殺害されたドライバーと、ひき逃げ男性との間に接点は無いとされるが、警察では今後も慎重に捜査を続けていくとしている。だが、事件の真相は再び闇の中に消えようとしている……。